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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

真正粘菌のリズム的な原形質の動きの数理モデル

Ryo Kobayashi;...;Toshiyuki Nakagaki(2006.6, Journal of Mathematical Biology)[Mathematical Model for Rhythmic Protoplasmic Movement in the True Slime Mold]

 

理由

「理論生物学」第3章3-5「真正粘菌の運動と知性」の参考文献

 

概要

真正粘菌Physarum polycephalumの原形質は、化学走性や迷路や幾何パズルを解く能力のような「賢い」行動を示す巨大なアメーバ生物である。これらのアメーバの行動は、粘弾性の原形質とその生化学的リズムのダイナミクスに基づいている。これらの側面を組み合わせることで、この生物のダイナミクス数理モデルを構築した。これは、原形質の動きとその非凡な能力との間の関係を理解する最初の段階である。生理学的観察と比較することでモデルの正当性を確かめた。モデルは以下のリズム的な動きの時空間パターンの基本的な特徴を再現する。(1)先端が自由に拡張するとき、先端と後ろの間に逆位相の振動がある(2)先端が自由に拡張しないとき、非同期的な振動パターンがある(3)長い時間スケールで原形質の山を形成する。モデルと生理学観察から、従来の共役振動子系の理論ではなく、細胞のかたさが粘菌の行動において初期的な役割が示唆された。

 

雑記

午前中は携帯の電源を落とすことで集中力が上がったはいいが、午後から何もできない人間になった。これはメリットとデメリットどっちが大きいんだ?