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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

2次元の川系における魚の移動の個体ベースモデリング

Marcía N. Snyder;...;Druscilla Keenan (2019.3, Landscape Ecology)[Individual based modeling of fish migration in a 2-D river system: model description and case study]

 

理由

ラボSlackに流れてきた

 

概要

文脈

太平洋岸北西部における通し回遊魚の集団は、住環境の質や食糧の減少による移動や縦方向の接続性の障害に沿った困難に直面する。これらのストレス要因は、溯上性の鮭と鱒を含む回遊魚の条件を改善するために提案された管理行動の優先付けを複雑化する。

 

目的

遊走条件と魚の適応度の結果を結びつける、マルチスケールハイブリッドメカニズム-確率性シミュレーションモデルを説明する。空間的、時間的に変化するストレス要因に晒されるコロンビア川の移動道における鮭と鱒の成体の事例研究を用いてモデルの有用性を示す。

方法

移動道シミュレーションモデルは、環境と個々の相互作用を支配する行動の決定樹と、移動の時間コストを推定するエネルギーサブモデルに基づく。移動道シミュレーションモデルの創発特性は、通過時間やエネルギー利用そして生存を含む。

結果

計算された魚の初期エネルギー密度、魚が体感する移動道の温度、行動の温度調節の経過が、魚の適応度の結果の主な決定因子であることを観察した。モデルの利用から得られた結果は、成功する移動結果を増加する合法的介入の同定に手柄を立てる可能性がある。

結論

この論文は、水生生物学者保全実践者が利用できる適切な道具を拡張する新しい方法を説明する。2次元空間で明示的な行動と生理モデルを開発し、これが川の中における魚の移動を計算するのにどのように用いられるかを説明した。モデルは、行動の温度調節と集団スケールでの魚の適応度間のトレードオフを評価するのに用いられる可能性がある。

 

雑記

日曜の朝に好きな配信があると、早起きして仕事ができるので助かる