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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

炎症、治癒、そして再生におけるマクロファージ

Yumiko Oishi; Ichiro Manabe(2018.8, International Immunology)[Macrophages in inflammation, repair and regeneration]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

組織損傷は、組織と細胞の損傷によって活性化する炎症から始まり、治癒を進める複雑な細胞応答を引き起こす。細胞の破片を除去し、炎症を促進して収束させ、繊維化を促進することで、マクロファージは損傷に対する反応段階の全てではなくても多くで重要な役割を果たしている。初期炎症と後期の組織再生と修復の根底にあるメカニズムの最近の研究から、マクロファージは、幹細胞と前駆細胞を支持、活性化し、細胞外マトリックスを再構成することで、再生の足場と血管新生の促進の準備をすることで、ある程度これらの過程の橋渡しを行うことが明らかになってきた。しかしながら、マクロファージは、収束の失敗(例えば慢性炎症)や過剰な瘢痕化によって誘導される病理の進行にも中心的な役割を持つ。この総説では、異なる再生能力を持つ組織における急性傷害に対する炎症と治療におけるマクロファージの活性をまとめる。これらの組織における組織傷害に対してマクロファージは同じ過程を引き起こす一方で、これらの優先順位やこれらの活性の結果は、組織によって異なる。さらに、強さ、特性そして傷害の持続時間も細胞応答や治癒過程に大きく影響する。特に、持続的な傷害や炎症の収束の失敗は、慢性疾患を引き起こし、ここではマクロファージの活性が有害になる可能性がある。

 

印象的な図

Fig1. 傷害後の再生と治癒

 

雑記

家に引きこもって仕事をして一年、すっかり外に出るのが面倒、というかいっそ怖くなったな