これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

中間層熱傷モデルにおける細胞集団と損傷治癒関連遺伝子発現の時間変化

Hui-fang Guo;...;Huzwah Khaza’ai(2020.3,  Biomedical Dermatology)[Temporal changes in the cell population and wound healing-related gene expression in deep partial-thickness burnwound model]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

背景

火傷は、熱や電気、化学物質や電離放射線に曝露されることで生じる、皮膚やその他の有機組織上の傷害である。本研究を行い、中間層熱傷のラットにおける細胞集団と損傷治癒関連遺伝子の時間変化を記録する。

方法

温度制御の20mm幅のアルミ先端の加熱装置を用いてSDラットの背側部分で熱傷を誘導した。次に、それぞれ熱傷後3,7,11,14,21日で動物を犠牲にした。損傷皮膚組織の半分を解剖し、ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色の中性緩衝ホルマリンで固定した。残り半分は切り離し-20℃のリアルタイムPCR解析に保存した。

結果

脂肪細胞の数は火傷後3日目に最大になり、徐々に減少して火傷後11日目に完全に消失することが分かった。好中球の最大数は火傷後3,14日目に最大になる一方で、筋線維芽細胞の最大数は火傷後11日目になることが分かった。リンパ球の数は全体の治癒過程の間でそんなに変わらなかった。遺伝子発現レベルでは、IL-6,TNF-αそしてiNOSを含む炎炎症関連遺伝子は同じであった。これらは3日から11日まで増加し、その後減少した。VEGF-AとTGF-β1の両方を含む血管新生関連遺伝子は同じ発現パターンを示した。これらはともに、3から14日までわずかに増加し、21日後にゆっくりと減少した。MMP-2, TIMP-2そしてコラーゲン2を含むマトリックスモデリング関連遺伝子は時間と共に同期的に時間変化した。これらは3から14日まで持続的に増加し、その後21日後までわずかに減少した。

結論

本研究から、中間層熱傷における損傷治癒関連遺伝子の細胞集団と発現プロファイルの変化が解明された。ここから、熱傷の将来の研究の細胞またはゲノム基盤が与えられる。

 

印象的な図

Table2. 中間層熱傷の皮膚組織中の異なる細胞種の数の時間変化

 

雑記

仕事がすすまないよう