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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

上皮の折りたたみが、カブトムシの角の最終形を決定する

Hiroki Gotoh; ... + Laura CLavine (2021.8, Current Opinion in Genetics & Development)[Epithelial folding determines the final shape of beetle horns]

 

理由

夏付近のセミナーかなんかで見つけた

 

概要

コガネムシに見られる無数のツノのような、性淘汰の精巧な腕や武器は、進化の最も驚くべき結果である。これらの新しい特徴が生じ、発生し、条件に反応する方法は、細胞内シグナル、細胞間シグナル、動物間のシグナル、環境の協調を必要とする複雑な一組の相互作用によって支配されている。外分泌因子、発生パターン遺伝子、そして性特異的な遺伝子発現は、カブトムシのツノサイズ、形、そして位置を制御することが示されてきた。しかし、ツノの形の全体のメカニズムは説明されていない。顕微鏡観察と計算機解析を機能遺伝解析と組み合わせる最近の進歩によって、内部の上皮折りたたみと移動を組み合わせるパターニング遺伝子は、カブトムシの頭のツノの最終形の原因となることが示された。

 

印象的な図

Fig1. カブトムシの三又の頭のツノの最終的な三次元(3D)構造は、上皮の折りたたみと展開の2段階過程の結果である

 

雑記

形態形成のシミュレーションは楽しいね