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IL-23/IL-17シグナリング経路と乾癬治療の発見

Hawkes JE;...;Krueger JG.(2018.9, J Immunol.) [Discovery of the IL-23/IL-17 Signaling Pathway and the Treatment of Psoriasis.]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

尋常性乾癬は、一般的な不均質な慢性皮膚炎症性疾患であり、肥厚した赤い鱗状の斑や全身性炎症が特徴である。乾癬は、関節破壊や循環器疾患、脳卒中、高血圧、内臓脂肪型肥満、慢性腎臓病のような複数の併存症状とも関係がある。自己免疫性のマウスモデルにおけるインターロイキン17を産生するヘルパーT細胞が発見されたことで、Tリンパ球によって駆動される炎症と、その後に乾癬のような疾患が進行することの理解が進んだ。インターロイキン-23の制御下において、大量のインターロイキン-17を産生するT細胞は、炎症性細胞集団が浸潤している肥厚した皮疹の進行を駆動する角化細胞での自己増殖的なフィードフォワード炎症応答を生み出す。近年、FDAは皮膚でインターロイキン-17経路の阻害(セクキヌマブ、イキセキズマブそしてブロダルマブ)とインターロイキン-23経路の阻害(グセルクマブやチルドラキズマブ)を行う複数の高い効果の乾癬治療を承認した。これにより、乾癬性疾患を管理する方法の大きなパラダイムシフトが起こる。

 

印象的な図

Figure1. 現在の乾癬の病原モデル

 

雑記

やれやれ、ようやくサイトカイン編おわり。