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乾癬におけるIL17/23軸の主な役割は、新しい標的療法の開発を支える

Bugaut H; Aractingi S.(2021.2, Front Immunol.) [Major Role of the IL17/23 Axis in Psoriasis Supports the Development of New Targeted Therapies]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

乾癬は、皮膚の炎症性斑や関節炎が特徴の頻発性の慢性疾患である。乾癬は主にクローン病代謝性疾患のようないくつかの他の疾患と関連する可能性がある。生物学的製剤が誕生してからも乾癬の医療的負担や心理社会的負担が高いままであることから、その生理病理学を解明する努力は継続的に必要であることが強調されている。腫瘍壊死因子α、インターロイキン(IL)12やIL17は、これまで乾癬と関係あるとされ、モノクローナル抗体によってうまく標的化された。特にIL17は、ヘルパー(Th)17が産生するサイトカインとして最初に記述されたが、γδ Tリンパ球、粘膜関連インバリアントT(MAIT)細胞や自然リンパ球(ILC)3のような他の細胞も、炎症性刺激に対する応答において皮膚でIL17重要な産生源であることが今は明らかになっている。Th17表現型はIL23によって安定化されることが示された。IL23はToll様受容体やCタイプレクチン受容体刺激に対する応答でマクロファージや樹状細胞から合成される。最近のデータから、MAIT17やILC3恒常性におけるIL23の重要な役割が報告された。ゲノムワイド関連解析から、IL23受容体の多型性と乾癬の感受性との間に有意な関連が明らかになった。IL23はヤヌスキナーゼ2とチロシンキナーゼ2を介してシグナルを伝える。これらに対する特異的な阻害剤は現在試験中である。IL17やIL23に対するモノクローナル抗体は、まだ乾癬治療の新しい道の始まりである。この総説では、乾癬におけるIL23/IL17軸の阻害の根底にある分子的基盤と、この経路における将来の標的に注目する。

 

印象的な図

Figure 1. 乾癬におけるIL23/IL17軸と標的治療

 

雑記

新しいキーボード、横にhome/endボタンがあるタイプなので、今までの感覚で打つと一行左にずれちゃう。けどendボタンは欲しかったから、慣れるしかない