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2つのNF-kappaB活性化経路とそれらの自然免疫、獲得免疫における役割

Bonizzi G, Karin M.(2004.6, Trends Immunol.) [The two NF-kappaB activation pathways and their role in innate and adaptive immunity.]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

NF-κBは、イムノグロブリンκのL鎖のエンハンサーにおけるκB部位に結合するB細胞特異的な転写因子として記述された。その後すぐに、NF-κBの活性は全ての細胞種において誘導可能であることが発見され、今はNF-κB/Relファミリーのメンバーが免疫や炎症反応に関与する多くの遺伝子を制御することが知られている。最近まで、単一のNF-κBシグナル伝達経路のみが知られており、ここではNF-κB活性は腫瘍壊死因子α(TNF-α)、インターロイキン-1(IL-1)のような炎症性サイトカインそして病原体関連分子パターン(PAMPs)によって刺激される。しかしながら2年前にNF-κB活性化を引き起こす2つ目の経路が発見された。この経路は代替経路として知られ、TNFサイトカインファミリーの特定のメンバーで活性化するが、TNF-α自身では活性化しない。最近の結果から、NF-κB活性化への従来と代替の経路は異なる制御機能を持ち、一方は主に自然免疫に、他方は獲得免疫に関与することが強く示唆されている。

 

印象的な図

Figure 2. 従来と代替のNF-κB経路

 

雑記

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