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皮膚由来のマスト細胞によるサイトカイン産生:内在的なプロテアーゼがサイトカイン分解を担う

Wei Zhao,;...;Lawrence B. Schwartz(2005.8, J Immunol)[Cytokine Production by Skin-Derived Mast Cells: Endogenous Proteases Are Responsible for Degradation of Cytokines]

 

理由

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概要

最近の研究によって、FcεRIの交差結合によって活性化されるときの血清のない環境下で培養した皮膚由来のマスト細胞のサイトカイン特性(ELISA)やmRNA特性(遺伝子配列とRT-PCR)が特徴化されてきた。マスト細胞の活性化の前には、TNF-αのmRNAだけが検出され、その後IL-5,IL-6,IL-13, TNF-αのmRNAが活性化し、GM-CSFが実質的に増加し、IL-4は最小に増加する。しかしながら、タンパク質レベルでは、特定の組換えサイトカインはELISAで測定すると、これらの皮膚由来マスト細胞によって放出されるプロテアーゼによって分解される。IL-6とIL-13は最も分解されやすく、次にIL-5とTNF-αが続き、GM-CSFは全く分解されない。これらの測定を、活性化したマスト細胞によって産生される内在性サイトカインに対しても行った。プロテアーゼ阻害剤を用いて、トリプターゼではなくキマーゼやカテプシンGが、マスト細胞おいてこれらのサイトカインを代謝する犯人のような放出物であることが分かった。これらのサイトカイン分解能力は精製したキマーゼとカテプシンGによって確かめられた。マスト細胞放出物に加えると、大豆のトリプシン阻害剤は外にある追加のサイトカインの分解を阻害する。また、活性前のマスト細胞に加えると、脱顆粒やGM-CSF賛成のどちらかに影響することなく感受性の高い内在性サイトカインの分解を阻害する。結果的に、マスト細胞活性化後24-48時間でかなりの量のIL-5, IL-6, IL-13, TNF-α,そしてGM-CSFが検出された。一方で、前駆的な顆粒調節因子が放出されて活性化の15分後には何も検出されなかった。IL-4はどの時間でも検出されなかった。よって、サイトカインは内在性のプロテアーゼによって顆粒化から保護されているにも関わらず、ヒトのマスト細胞とキマーゼとカテプシンG細胞によるサイトカイン産生はひどく少なくなるだろう。

 

印象的な図

Fig1 マスト細胞から分泌されるプロテアーゼによってサイトカインが分解される。

 

雑記

通学するのは非常にめんどくさいし疲れるが、やっぱりラボの方が集中できる気がする