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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

反応拡散系:動物皮膚の自律的なパタン形成のメカニズム

Kondo, S(2002.6)[The reaction-diffusion system: a mechanism for autonomous pattern formation in the animal skin]

 

理由

近藤先生シリーズ3

 

概要

動物はどのように皮膚パターンを獲得するのだろうか?この質問は簡単に見えるかもしれないが、実際に答えるのは難しい。問題は、ほとんどの動物が皮膚の下に関連する構造を持たない、したがって、皮膚細胞は事前パターンの支持無しにパタン形成しなければならない。最近の発生生物学の進歩により、体の構造の正しい形成に必要な位置情報の設定における機能の様々な分子メカニズムを同定した。しかしながら、これらのメカニズムはどれも皮膚パターンがどのように形成されるかを説明できない、なぜならこれらの分子メカニズムは全て胚の構造に存在しているものに依存しているからである。背後にある分子メカニズムについて分かっていることは少ないが、多くの理論研究によって動物の皮膚パターンは、反応拡散系(場に周期的なパターンを作ることが出来る化学反応の推定される波)を通じて形成される。このアイデアは長い間受け入れられないままだったが、最近、魚の皮膚パターンにおいて動物の体にこのような波が存在することを証明された。このレビューでは反応拡散メカニズムの原則を簡単に説明し、この分野の最近の進捗をまとめる。

 

印象的な図

Fig4. モデルの一つのパラメーター変化による皮膚パターンの再現

 

雑記

低音厨向けの作業用BGMを探していたら魔人探偵ネウロのアニメにあたりました。