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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

高い受精率を持つマウスの精子核は薄い

Mashiko, Daisuke;...;Fujimoto, Koichi(2017.10)[Mouse spermatozoa with higher fertilization rates have thinner nuclei]

 

理由

博論を読んでみんとす2

概要

背景:通常の形を持つ精子は適合した受精能力を持つと考えられるが、最近のデータによって通常の精子も受精能力の違いに関連する頭部の形に重要な違いがあることが示された。しかしながら、良い精子形態の適切な定量的な指標はまだ決定されていない。

方法:したがって、このような指標を決定するために、主成分分析を組み合わせた楕円フーリエ記述子を用いた定量的多変量解析によって、通常マウス精子の核外形を比較した。精子は受精能力に関連することが示されている異なる血統と場所から集めた。

方法:受精率が高いことで知られるB6D2F1 (BDF1)系統の精子の頭部は、受精率が低いC57BL/6N (B6N)系統に比べて5.7%薄いことがわかった。さらに透明体を通過した精子は射精前の精巣上皮から単離したものより一致して5.4%薄い頭部を持っていた。精子頭部の薄さを表す縦横比がこれらの精子集団を特異に識別し、形態指標としてその信頼性が確認された。

議論:縦横比は特徴的なヒト精子も示すので、この固有の形態指標は複数の患者間の通常精子の比較に応用できて、最近の生殖技術を大きく促進し拡大するかもしれない。

 

印象的な図

Figure4. 場所によって異なる縦横比

 

雑記

後輩に早起き自慢したら次の日に二度寝して遅起きになった、明日からまた頑張ろう