局所アポトーシスはモルフォゲン産生細胞の除去を通じた初期哺乳類脳発生を調節する。

Nonomura, Keiko;..;Yoshida, Hiroki(2013.12)[Local Apoptosis Modulates Early Mammalian Brain Development through the Elimination of Morphogen-Producing Cells]

理由

もちシリーズ11

概要

初期発生中の脳ではアポトーシス細胞が観察される。アポトーシス欠陥は脳の過剰成長を起こすと考えられているが、ここではアポトーシス欠損変異体における脳奇形の原因が不完全な頭蓋神経管閉鎖の結果として不十分な脳室拡大であることを示す。アポトーシスは前部神経隆起(ANR)におけるFgf8発現細胞を除去し、これはFGF8モルフォゲンを産生する前脳の構成中心として機能する。アポトーシスの欠損によってANRの腹側部における不死で被増殖性の細胞の蓄積が起こる。アポトーシス欠損変異体での不死細胞はFgf8を継続的に発現しており、これが背側前脳での遺伝子発現をかき乱す。よって、ANRの特異的サブドメインのアポトーシスが限られた発生時間窓内でFGF8産生領域の正確な時間的除去に必要であり、それによって正確な前脳発生が保証される。

雑記

ブログ書いてると血行不良で手が異様に冷たくなり、気付いたころには死ぬんじゃないかと思う