不利益の進化の良い親と良い遺伝子

Iwasa, Y;Pomiankowski, A(1999.9)[Good parent and good genes models of handicap evolution]

理由

磐佐先生シリーズ4

概要

以前、男性の質が遺伝性で子孫の生存能力を向上させるような良い遺伝子の不利益モデルを研究した。男性が直接的な利益(例えば、親による子の保護、より良い資産、伝染病を持っていないこと)をもたらすような種に対してこの解析を応用する。今、男性の質は女性の生殖成功を増加させることで女性の適応度に影響する。良い親の不利益が働くため、男性シグナルは状況依存的な発現を示す。女性の生殖成功の増加において、シグナル伝達効率の産物や男性の質の表現型分散、そして男性の質の効力によって女性の好みの平衡の強さが制御される。良い親の不利益に起因する平衡は確かに良い遺伝子の不利益とたしかに同じ形を持つ。これにより、女性の好みの進化におけるこの二つの力の相対的な重要性を比較できる。不利益モデルは純フィッシャーマンモデルに生じるような周期的進化が見られる。しかしながら、不利益な過程はしばしば、安定な平衡を導くのに十分強いことが予想される。これにより、周期的進化はフィッシャー特長よりも不利益モデルで起こりにくいという結論が出される。

雑記

リアル脱出ゲームに挑戦。楽しい反面、自分の問題解決能力の低さを思い知り悲しい気持ちになってしまう