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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

固形腫瘍における皮膚の腫瘍随伴症候群

KURZROCK, R;COHEN, PR(1995.12, AMERICAN JOURNAL OF MEDICINE)[CUTANEOUS PARANEOPLASTIC SYNDROMES IN SOLID TUMORS]

 

理由

 皮膚炎シリーズ17

 

概要

目的:主に固形腫瘍の患者に生じる皮膚の腫瘍随伴症候群の臨床症状、発症機序、そして腫瘍推測の概要を与える

方法:医学学術文献データベースMEDLINEによって探した文献を用いた

結果:多様な皮膚の腫瘍随伴症候群が隠れた腫瘍と関連する可能性がある。その腫瘍というのは以下の通りである、筋骨格障害(太鼓発指形成・肥厚性骨関節症・皮膚筋炎そして多中心性網組織球症)、反応性湿疹(葡行性迂回状紅斑と壊死性遊走性紅斑)、血管性皮膚炎(トルーソー症候群)、丘疹落皮性発疹(黒色表皮腫、トライプ手掌、掌角化亢進、後天性魚鱗癬、連圏状粃糠疹、Bazex症候群、バラ色皮膚乳頭腫症、レーザー・トレーラー兆候、そして乳房外パジェット病)、そして発毛障害(後天性うぶげ?多毛症)である。これらの皮膚炎の臨床症状はガンの診断に一致する、もしくは従っている。皮膚の腫瘍随伴症候群の存在はしばしば予後不良と関連する。

結論:皮膚の腫瘍随伴症候群は原因となる腫瘍によって生じる、粘膜もしくは(かつ)皮膚の異常に特異的な集団である。これらは原発不明ガンの主兆候であるかもしれないので、これらの特徴と臨床的意味を認識することはかなり重要である。これらの症候群を持つ患者は関連悪性腫瘍の徹底的な精密検査を受けるべきである。

 

雑記

この研究のしんどいところは、一度に沢山の皮膚炎の写真を見ると気分が悪くなるところである。