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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ヒト好酸球の化学誘引物質のクローニング、エオタキシンの発現と受容体結合と機能特性から好酸球の選択的補充のメカニズムを提案する

Ponath, PD;...;Mackay, C(1996.2, JOURNAL OF CLINICAL INVESTIGATION)[Cloning of the human eosinophil chemoattractant, eotaxin - Expression, receptor binding, and functional properties suggest a mechanism for the selective recruitment of eosinophils]

 

理由

モカイン4

 

概要

モルモットと最近マウスでも同定されたCCケモカインのエオタキシンは、特定の炎症がある組織に好酸球を選択的に補充するために重要な因子の可能性がある。部分的なマウスのエオタキシンcDNAプローブを用いて、ヒトエオタキシン遺伝子をクローニングし、モルモットやマウスのエオタキシンとアミノ酸レベルでそれぞれ61.8%、63.2%同じであることがわかった。ヒトのエオタキシンタンパク質は生体外で強くかつ特異的に好酸球を化学誘引し、アカゲザルの皮膚に注入すると選択的に好酸球を化学誘引した。細胞ごとに4.8*10^4か所で受容体が発現している好酸球上で結合性の高さを調べるために放射ラベルしたエオタキシンを用いた。この受容体もRANTESと単球走化性タンパク質3に低い結合性で結合するが、マクロファージ炎症性タンパク質1 alohaには結合しなかった。エオタキシンはRANTESや単球走化性タンパク質3に対する好酸球のカルシウム応答の感度を減じるが、RANTESはエオタキシンに対する好酸球カルシウム応答感度を部分的にだが減じることができる。抗エオタキシンmAbsでヒト鼻ポリープの免疫組織染色によって、呼吸上皮と同様に特定の白血球は強い免疫応答性を示し、好酸球浸潤はエオタキシンの上方制御と同じ場所で起こる。よって、ヒトのエオタキシンは強力で、特定の炎症状況で多様な細胞種によって発現された選択的な好酸球の化学誘引物質である。

 

雑記

 TAやってる授業がおもしろすぎて仕事にならない