皮膚組織に向かうヒト記憶T細胞集団によるインターロイキン17ではなくインターロイキン22の産生

Duhen, Thomas;...;Sallusto, Federica(2009.8, NATURE IMMUNOLOGY)[
Production of interleukin 22 but not interleukin 17 by a subset of human skin-homing memory T cells]

理由

ケモカイン3

概要

インターロイキン22(IL-22)は上皮細胞で働くナチュラルキラー細胞のNK-22サブセットとTh17系統のヘルパーT細胞によって産生されるサイトカインであり、皮膚の恒常性や炎症と関係がある。この論文では、ケモカイン受容体CCR10とCCR4を発現し、IL-22を産生するが、IL-17とインターフェロンgamma(IFN-gamma)は産生しないような皮膚組織に向かう記憶性ヒトT細胞CD4(+)の集団いについて述べる。この集団から単離したクローンはIL-22だけを産生し、TH17とTh1転写因子ROR gamma t と T-betの発現は低く、検出できなかった。IL-22だけを産生するT細胞の分化はIL-6と腫瘍壊死細胞依存的な方法で形質細胞様樹状細胞によってナイーブT細胞において効率的に誘導される。これらの発見によって、これまで知られていなかったヒトCD4(+)作動性T細胞が皮膚の病態生理に寄与することが描かれた。

雑記

体内で分解しやすいアルコールとか作れないもんかね、とぼやきながら酒の残るアタマで大学に向かう