これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

物理的回折によって、這い回るヘビの受動的なダイナミクスの役割を解明する。

Perrin E. Schiebel;...;Daniel I. Goldman(2019.3,  Proceedings of the National Academy of Sciences)[Mechanical diffraction reveals the role of passive dynamics in a slithering snake]

 

理由

ラボセミナーで紹介されていた論文

 

概要

ヘビのように腕のない動物は多くが地上で生活し、不均一な接地面を介して長い体を伸ばして推力を作っている。いくつかのヘビの複雑な身体特徴とほとんどの陸上物質の未解明な物理が未解明なことにより、効果的な移動戦略の理解が損なわれている。結果として、腕のない動物が予期せぬ障害物との接触にどのように対処するかはほとんど分かっていない。この論文では、砂漠のヘビChionactis occipitalisを研究した。このヘビは均一な砂の上では典型的な進行波を使って素早く移動する。実験において、均一な下地を動き、力を感知するポストを並べてヘビに与えた。ヘビは粒子の物質の回折を彷彿とさせる方法で方向を変える。力のパターンから、動物はポストを避けたり掴むことで自身の変形パターンを変えることはなかった。過去に記述されたヘビの筋肉の活動パターンと身体座屈ダイナミクスを組み合わせたオープンループのモデルによって、観察されたパターンが再現できたことから、同様の制御戦略が動物でも用いられている可能性がある。これらの結果から、受動的なダイナミクスは最小の感覚を持つ不均一な環境における頑健な遷移を可能にする腕のない移動をどのように有効にできるかが明らかになった。

 

雑記

喉を潰して一週間無駄にした