これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

小脳の折りたたみは細胞の事前パターンなしで流体様の層上の機械的拘束によって開始される。

A. K. Lawton et al.(2019.8, eLife)[Cerebellar folding is initiated by mechanical constraints on a fluid-like layer without a cellular pre-pattern]

 

理由

研究室のセミナーで論文紹介されていたもの

 

概要

弾性材料、軸索拘束、方向性のある成長、もしくは多層性の組み合わせの伸び差に基づいたモデルは、脳の折りたたみを説明するために提案された。しかしながら、折りたたみの間に見られる細胞的、また物理的過程はいない。生体内のデータの折りたたみモデルとしてマウスの小脳を用いた。この論文では、折りたたみの開始時に、前駆細胞が中心より外側で早く増殖することで伸び差が生まれることを示す。しかしながら、弾性材料によって必要となる硬い差や圧縮力、現れる厚み量は存在しない。折りたたみは明確な細胞事前パターンなしで起こり、最外層の拡大は画一的かつ流体様であり、小脳は円と円周の拘束を受けることを発見した。最後に、流体の外層の伸び差を組み合わせた多層性モデルと円と円周の拘束は、小脳の折り畳みの開始時に見られる生体内の形態進化を見積ることを見出す。

 

雑記

丸二日寝たら次の日朝五時に目が覚めた。