これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

話題のフラーレンによる目立つ顔の毛穴の減少:皮膚におけるPGE2産生の抑制における潜在的な役割

Shigeki Inui;...;Satoshi Itami(2014, Journal of Nanobiotechnology)[Reduction of conspicuous facial pores by topical fullerene: possible role in the suppression of PGE2 production in the skin]

 

理由

皮膚科学授業予習

 

概要

背景:目立った顔の毛穴は機能性化粧品の治療標的である。ここでは、VISIA系と呼ばれる新しい画像解析を用いて目立つ顔の毛穴における話題のフラーレンの効果を調べた。この研究に10人の日本人女性が参加し、8週間1日2回顔に1%フラーレンローションを投与した。

発見:8週間の治療後、フラーレンローションは目立った毛穴を有意に減少させた。自己投与のアンケートから、この減少は美容的に明らかな効果を達成したとこと示された。加えて、フラーレンの作用メカニズムを調べるために、再構築ヒト表皮(RhE)におけるUVB誘導性のプロスタグランジンE2(PGE2)への効果を調べた。結果から、RhEへの1000mJ/cm2照射によってPGE2産生が62.3%増加し、28μMフラーレンを加えるとUVB誘導性のPGE2産生を18.3%有意に抑制した。

結論:フラーレンローションは表皮におけるPGE2産生の抑制を通じて8週間の治療で目立つ顔の毛穴を有意に減少させることができる。

 

雑記

10人参加させて10人に化粧品塗ったら、コントロール実験ないやん・・・。