ペースを設定する:ハコクラゲの遊泳における中枢パターン生成器の新しい概念
Anna Lisa Stöckl;...;Dan-Eric Nilsson(2011.11, PLOS ONE)[Setting the Pace: New Insights into Central Pattern Generator Interactions in Box Jellyfish Swimming]
理由
ラボセミナーで紹介されていたので
概要
中枢パターン発生器(CPG)は全ての動物界に亘って歩行や遊泳、飛行などのリズムのある行動を生み出すペースメーカーである。刺胞動物は4つのCPGの倍数(?)を持つが、左右相称動物は1つのCPGしか持たない。左右相称動物のCPGは視覚情報によって直接制御されており、それらが作り出すスパイクを用いた1:1の方法で泳ぐパルスを調節している。単離したペースメーカーの電気生理学的シグナルはよく研究されているが、生体の刺胞動物において全体の遊泳速度を整えるためにペースメーカーがどのように相互作用しているかはほとんど知られていない。ハコクラケTripedalia cystophoraは、精巧な視覚システムをもつ驚くべき刺胞動物である。著者たちは異なる光条件下での T. cystophoraの泳ぎのパルスを初めて詳細に解析した。彼らは1つと4つのロパリア(CPGを含む感覚器)を用いた。さらに、彼らは実験データに基づく数理モデルを作成した。彼らは実験データを説明するために3つの数理モデルを用いた。データから、刺胞動物のCPGは、左右相称動物のように機能的特徴を理解するためには身体と神経の状態を研究する必要があることがわかった。
雑記