これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

成人皮膚の濾胞間表皮における細胞系列の階層性の決定

Aiko Sada;...;Tudorita Tumbar(2016.5, Nature Cell Biology)[Defining the cellular lineage hierarchy in the interfollicular epidermis of adult skin]

 

理由

こないだ参加したニコンセミナーの後貰った冊子に乗ってた(NIKON JOICO AWARD)

 

概要

濾胞間表皮は、異なる速度で分裂する不均一な基底細胞集団から再生する。これまでに、標識保持細胞(LRCs)として知られる、稀に分裂する基底細胞は幹細胞であることが推定されてきたが、非LRCsは寿命が短い前駆細胞である。ここでは、成体マウス皮膚でH2B-GFPパルス追跡系を用いて、上皮のLRCsと非LRCsは分子的に異なり、それぞれDlx1CreERとSlc1a3CreERの遺伝的なマーキングによって区別されることが分かった。長寿命系列追跡とH2B-GFP希釈データの数理モデリングから、LRCsと非LRCsは異なる増殖・分化・上流細胞輸送パターンが異なる2つの幹細胞集団を構成することが分かった。恒常性を通じて、これらの集団は空間的に異なる細胞テリトリーで豊富であり、特異な分化系列を優先的に生み出すことができる。創傷や選択的な殺傷を受けると、これらの細胞は一時的に互いのテリトリーを補完できる。これらの異なる2つの濾胞間表皮幹細胞集団は機能的に交換可能であり、異なる皮膚環境で反映するために内在的によく適応する。

 

印象的な図

Figure 8. 損傷実験と上皮細胞系列の組織化のモデルと幹細胞ダイナミクス

Wounding experiments and model of epidermal lineage organization and SC dynamics.

 

雑記

良い。