これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

遺伝回路におけるパルスの機能的役割

Joe H. Levine;…:Michael B. Elowitz(2013.12, Science)[Functional Roles of Pulsing in Genetic Circuits]

 

理由

実習で使うかもしれない論文

 

概要

生物学における根本的な問題は、遺伝的回路がどのように主要な細胞機能を実装するかである。タイムラプスの顕微鏡技術によって、個々の生細胞における回路のダイナミクスを直接見れるようになった。予想外なことに、細胞が一定の状態に維持されている場合でさえも、重要な転写と制御因子はパルスのオンオフをしばしば確率的に繰り返す。自発的な動的ふるまいのこのタイプは広く、微生物から哺乳類細胞の多様な細胞種に見られる。ここでは、根底にある制御回路によってパルスがどのように生まれ調節されるか、そしてそれがストレス応答やシグナリング、発生において細胞にどのような重要な能力を与えるかを示す最近の研究をまとめる。主なテーマは工学系で用いられる戦略に似た時系列制御を可能にするパルスの能力である。よって、パルスのダイナミクスは中心的だが、まだ探索されていない、細胞の時間的な組織化である。

 

印象的な図

Fig4. パルスによる制御機能

他の図もどれも魅力的だけど、一つ選ぶならこれかな

 

雑記

ボスから「実習で読ませる論文どれにするか悩んでるから読んで選んどいて」って16報渡された。「この天然鬼畜さんが~~~」と思いながらニコニコ読んでいる