これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

相対パルスタイミングの調節による組み合わせの遺伝子制御

Yihan Lin;...;& Michael B. Elowitz(2015, NATURE)[Combinatorial gene regulation by modulation of relative pulse timing]

 

理由

実習関連

 

概要

個々の生細胞の研究によって、同じ細胞の中で多くの転写因子が動的に活性化し、しばしば確率的にパルスを出すことが明らかになった。しかしながら、細胞が遺伝子発現を調節するためにこれらのパルスの動的相互作用を利用しているかどうかは明らかになっいない。ここでは、出芽酵母定量的1細胞タイムラプスイメージングを用いて、拍動性の転写因子Msn2とMig1がそれらの相対パルスタイミングを調節することで連携して標的遺伝子を制御することを示す。アクティベーターMsn2とリプレッサーMig1は、異なる入力に対して一過的に応答する間に時間的に重複する方法や重複しない方法のどちらかでパルス的な活性を示す。このとき、重複しないダイナミクスが効果的に標的遺伝子の発現を活性化する。同様に、一定の環境条件下ではMsn2とMig1は散発的なパルスを示し、グルコース濃度はこれら2つの転写因子のパルスの時間的な重複を重複を調節する。これらの結果によって、組み合わせの遺伝子制御の時間ベースモードが解明された。相対シグナルタイミングを通じる制御は工学や神経生物学でも共通であり、これらの結果から、細胞内のシグナリングと制御システム内で広く機能する可能性があると考えられる。

 

雑記

指先が凍えてまともに字が打てない