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成長する原始細胞における分子多様性とネットワーク複雑性

Atsushi Kamimura, Kunihiko Kaneko(2019.6, Life)[Molecular Diversity and Network Complexity in Growing Protocells.]

 

理由

金子先生シリーズ

 

概要

細胞の中には、分子要素の素晴らしい多様性が包まれている。細胞複製のためにそれらの要素のそれぞれが複製される。細胞要素の巨大な多様性の重要な役割を調べるため、触媒反応ネットワークを用いて、栄養源を触媒に変換する原始細胞のモデルを研究した。栄養源は制限されているので、細胞内要素における多様性の増加は、細胞成長のために多様な栄養源を利用できるようにするためであるように思われる。栄養源の多さと分子多様性の間のスケーリング関係を示した。先行研究において、分子種がどのくらい多様であるか、また複雑な触媒反応ネットワークが進化コースを通じてどのように発展されるかを調べた。いくつかの世代では、最初に他の分子の複製に貢献しない寄生者としての分子が現れる。後に、その分子は他の種の複製に貢献する宿主に変化し、分子の多様性を持つ。よって、種の連続的な増加で複雑な接続ネットワークが進化する。この研究によって、細胞の初期段階での分子的多様性と複雑な反応ネットワークの起源が解明される。

 

雑記

さようなら、愛おしく退屈な正月休みよ