これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

セセリチョウのゲノムによる羽パターンの広範囲の収斂の解明

Wenlin Li;...;Nick V. Grishin(2019.3, PNAS)[Genomes of skipper butterflies reveal extensive convergence of wing patterns]

 

理由

蝶のはねって綺麗だよね

 

概要

数世紀の間、生物学者は進化を推測するために形態を用いてきた。この数十年の間に、手軽な遺伝子マーカーによって表現型の特徴と組み合わせて遺伝子型を一目で見ることが出来るようになった。今日、数百種の全ゲノムを解析しすることができるが、より高い検査は得られていない。ゲノミクスの効果を示すために、セセリチョウ科(Hesperiidae)を選んだ。セセリチョウの250の代表的な種のゲノムによって、それらの最近の分類とゲノムに基づいた系統群の間が広範囲で一致しないことが分かった。最新のゲノム樹を用いて、6つの新しい族と6つの新しい亜族を定義し、9つの新しい属と3つの新しい亜属を精査し、数百年の間研究者達を騙してきた羽パターンの収斂を示す。類似した外見を持つ多くのセセリチョウの関係は遠く、異なる形態を持ついくつかのセセリチョウは近い関係であることが分かった。これらの結論は異なるゲノム領域によっても支持され、いくつかの形態学的特徴と一致する。この研究は生物学多様性の研究を形作るゲノム生物学のさきがけである。

 

印象的な図

Fig2. 異なる3種に見られる羽パターンの収斂

 

雑記

発表、ようやく明日だ。。。