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肝臓のインスリン抽出を評価するインスリン分泌と動力学の最小モデル

Gianna Toffolo;...;Claudio Cobelli(2006.1, Am J Physiol Endocrinol Metab)[A minimal model of insulin secretion and kinetics to assess hepatic insulin extraction]

 

理由

実験医学数理モデル特集の第4章3. 「血糖恒常性システムの数理モデル解析」の参考文献2

 

概要

肝臓はインスリン分解の主要な場所であるので、インスリン抽出する肝臓の能力を評価することはいくつかの病的状態を理解するために重要である。個々の肝臓抽出(HE)の非侵襲的な定量には、インスリン分泌速度(ISR)と肝後方輸送速度(IDR)の特性を比較する必要がある。このため、ここでは従来のCペプチド最小モデルにインスリン輸送と動力学の最小モデルを組み合わせた。モデルは20人の健康な被験者のインスリン調節性の内在的な耐糖性(IM-IVGTT)データによって同定された。Cペプチド動力学は集団の差異を標準化するために用いた一方で、外的なインスリン処方後に観察されるインスリン減少データの存在のおかげで、インスリン動力学はIDRパラメーターに沿って個人において評価された。2つのモデルから、第1段階と第2段階の分泌中のISRとIDRの特性を予測し、基底状態でのグルコースに対するβ細胞感応性のISRとIDR指標を推定した。ISRとIDR特性を比較することで得られるHE特性はグルコース処方後に急激に抑制されることが分かった。ISRとIDR指標を比較して得られるHE指標から、肝臓は基底状態において約70%のインスリンを、IM-IVGTTの間では約54%のインスリンを通過させることが示された。結論として、インスリン分泌と動力学と肝臓抽出はインスリンとCペプチドの最小モデルを用いることでうまく評価できる。

 

雑記

このまま在宅生活が続けば、23時睡眠6時起き、酒も飲まずに筋トレをする、シンプル健康人間になってしまう