これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

線虫の化学感覚ニューロンの時間応答は行動動態に保存されている

Saul Kato;...; Cornelia I. Bargmann(2014.2, Neuron. )[Temporal responses of C. elegans chemosensory neurons are preserved in behavioral dynamics] 

 

理由

実験医学数理モデル特集の第4章14. 「神経応答のモデリング」の参考文献2

 

概要

動物は、自然な嗅覚行動の間に複数のタイムスケールにまたがる変動する刺激を追跡する。ここでは、線虫におけるこれらの積算の根底にあるメカニズムを定義する。急激に変化する一連のにおい刺激に反応するニューロンのカルシウム応答を特徴づけることで、感覚ニューロンが行動に関連する刺激の変動をうまく追跡することを示す。AWC嗅覚ニューロンは化学走性に必要となる数秒の正確さで複数の匂いに応答する。一方で、ASH侵害的なニューロンは逃避行動の閾値に達するために数秒以上、有害な刺激を統合する。変動する刺激に応答するそれぞれのニューロンの反応は非常に線形的であり、二相の時間フィルターと動態モデルで説明できる。カルシウムチャネルの変異によって、類似のタイムスケールによって開始される時間フィルタリングと逃避行動が変化する。感覚のGαタンパク質変異はAWCにおける時間フィルタリングに影響し、化学走性の活性感覚モデルを支持するように方向転換行動を変化させる。よって、感覚ニューロンの時間特徴は行動動態を特定する回路に拡大できる。

 

雑記

大学入ってすぐ、めちゃめちゃ世話になった先生がキャラ濃いうえに線虫の研究してたから、線虫の論文よむといつも先生のことを思い出す。