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免疫不全の網膜変成モデルマウスの構築と移植後のヒトESC由来の網膜シートの機能変異の構築

Satoshi Iraha;...;Michiko Mandai(2018.3, Stem Cell Reports)[Establishment of Immunodeficient Retinal Degeneration Model Mice and Functional Maturation of Human ESC-Derived Retinal Sheets after
Transplantation]

 

理由

実験医学数理モデル特集の第4章15. 「睡眠研究における神経膜電位の数理モデリング」の参考文献1

 

概要

ヒトESC/iPSC由来の網膜組織の細胞に焦点を当てる臨床的な網膜変成治療の需要が増加していることが、本研究の目的と意義である。ここでは、NOG-rd1-2JとNOG-rd10の免疫不全の末期網膜変成の2つのマウスモデルを構築し、症状の進行と免疫不全状態を特徴化した。さらに、ヒトECS由来の網膜シートをNOG-rd1-2Jに移植し、拒絶反応や腫瘍形成なく、構築された移植光受容器が長期的に生存し、変異があることを確かめた。多電極配列系を用いて宿主の神経節細胞からの光反応を記録した。この結果は、反応部位での宿主に移植されたシナプス形成を示唆する全量免疫染色の結果と一致している。この研究によって、我々のマウスモデルの応用が示され、ヒトESC由来の網膜シートの臨床利用の概念の証明が与えられる。

 

印象的な図

Figure7. 移植後のマウスの細胞の電気的応答

 

雑記

やっぱ組織染色とかすると図の迫力が違うな