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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

造血幹細胞移植中のヒト真皮樹状細胞とマクロファージの置換の分化速度

Muzlifah Haniffa;...; Matthew Collin(2009.2, J Exp Med.)[Differential rates of replacement of human dermal dendritic cells and macrophages during hematopoietic stem cell transplantation]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

骨髄由来の細胞の亢進の解析や、移植片対宿主病(GVHD)におけるレシピエント抗原提示細胞(APC)の重要な役割の解明に造血幹細胞移植の動物モデルが用いられてきた。ヒトにおいて、骨髄由来の組織のAPCの表現型関係や系統関係はまだ完全には理解されていない。急性GVHDのリスクは、特定のレシピエントのAPCの何か月にもわたる生存期間の延長と関係があることも提案されてきた。ヒト真皮は3つの主要なサブセットのCD45+HLA-DR+細胞:CD1a+CD14− DC, CD1a−CD14+ DC, and CD1a−CD14+FXIIIa+ マクロファージを含む。生体外では、各サブセットはそれぞれ特徴をもつ。移植後、CD1a+とCD14+のDCは急速に激減し、ドナー細胞に置き換えられる。しかし、レシピエントのマクロファージはGVHDの障害場所で見られ、何か月も持続する可能性がある。通常の真皮から単離したマクロファージは炎症性サイトカインを分泌する。マクロファージはナイーブCD4+T細胞やメモリーCD4+T細胞の増殖をほとんど刺激しないが、メモリーCD4+ T細胞におけるサイトカイン発現やCD8+T細胞の活性化や増殖を誘導する。これらの観察から、真皮のマクロファージとDCは異なる系統由来であり、同種反応性を開始する可能性は低いが持続的なレシピエントのマクロファージは先に活性化したT細胞の反応を維持することでGVHDに寄与するかもしれないことが示唆された。

 

雑記

薬の名前の一般名と製品名、全然覚えられん