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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

変形菌類による経路発見における獲得輸送ネットワークの数理モデル

Atsushi Tero;...;Toshiyuki Nakagaki(2007.2, Journal of Theoretical Biology)[A mathematical model for adaptive transport network in path finding by true slime mold]

 

理由

「理論生物学」第3章3-5「真正粘菌の運動と知性」の参考文献

 

概要

変形菌類Physarum polycephalumの輸送ネットワークの獲得的なダイナミクス数理モデルをここに示す。この菌類は、迷路における経路発見を示すアメーバ生物である。この生物は、栄養とシグナルが菌中に循環することで、 管状部材のネットワークを持つ。この生物を迷路の中に置くと、ネットワークが形を変えて、最短経路によって2つの出口を繋ぐ。最短経路発見のこの過程は、根底にある生理学的メカニズム、すなわち流入の増加に伴って管が厚くなることに起因する。しかしながら、この実験的な証拠は定性的なものしかない。この管の動態の一般的な形態に数理モデルを構築した。数理モデルは、管の厚さとその中の流動との間のフィードバック制御の拡張に対応する重要なパラメーターを含む。このパラメーターにおけるモデルのふるまいの依存性を示す。

 

雑記

粘菌かしこいなぁ