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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

PD-1阻害の有効性を促進する治療戦略の組み合わせ:ガン免疫治療の新時代

P. S. Chowdhury;..; T. Honjo(Journal of Internal madicine)[Combination therapy strategies for improving PD‐1 blockade efficacy: a new era in cancer immunotherapy]

 

理由

数理生物で出てきて、そういえば読んだことないと思ったので

 

概要

プログラム死1(PD-1)は、そのリガンドであるPD-L1との相互作用を介してT細胞の免疫機能を負に制御するような免疫チェックポイント分子である。この相互作用を阻害することで、がんと闘う免疫機能を開放する。制限された副作用のある多様な癌に対する永続的影響のために、ガンの薬の発見の分野はPD-1を用いる免疫治療によるパラダイムシフトが起こった。PD-1の初期の発見からこの治療の最近の診療的な結果まで、PD-1の歴史と発展をここでまとめる。他のガン治療よりも臨床的成功が非常に高いにも拘わらず、PD-1阻害には落とし穴がある。それは有意な数の患者がこの治療に対して反応性がないことである。PD-1阻害治療を促進するのに重要なのは、組み合わせ治療の発展である。ここでは、この方法が世界的な関心を獲得したので、PD-1阻害に基づく組み合わせ治療の開発と進行中の臨床試験における最近の傾向をまとめる。ここには、チェックポイント阻害剤、放射線治療、化学治療そしていくつかの存在する癌治療との組み合わせが含まれる。重要なこととして、FDAがPD-1阻害物質をCTLA-4阻害や化学治療と組み合わせて用いることを認可した。PD-1阻害治療に対する反応性は、腫瘍や免疫系関連因子に影響される。この反応性の決定における免疫系、特にT細胞の役割は、腫瘍側と関連する因子と比較してほとんど研究されていない。T細胞の機能と分化の重要な制御メカニズムの一つとしてエネルギー代謝が現れた。ここでは、T細胞のミトコンドリアのエネルギー代謝を増強するPD-1阻害効果の増強に関する最近の結果をここにまとめる。

 

雑記

研究の賞レースにあまり興味がなく見ていなかったが、ノーベル賞・イグノーベル賞の論文を読むのもいいかもしれない