これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

上皮器官形態はパターンのあるアクトミオシンの収縮性によって生み出され、細胞外マトリックスによって維持される

Ali Nematbakhsh;...;Mark Alber (2020.8, PLOS Computational biology)[Epithelial organ shape is generated by patterned actomyosin contractility and maintained by the extracellular matrix]

 

理由

ラボSlackに落ちてたので

 

概要

上皮シートは発生中に器官の構造を定義する。ここでは、反復マルチスケール計算モデリング定量的実験を用いて、ショウジョウバエの翅の成虫原基の形成におけるアクトミオシンによって生成される力、核の位置取り、細胞外マトリックス、そして細胞間接着の直接的または間接的な効果を分離する。基部に生成されたアクトミオシンの力は、翅原基ポーチの上皮の湾曲を生み出す。驚くべきことに、ROCK駆動型アクトミオシン収縮を急速に薬剤で阻害しても、組織の高さや曲がった形の維持に影響しなかった。計算機シミュレーションによって、ECM張力だけが、組織の形の調節に小さな影響を与えることが分かった。代わりに、受動的なECMのひずみによって、アクトミオシン収縮性から独立した形の維持が行われる。これらの結果から、細胞内の力が個々の細胞の中でどのように生まれ、組織の曲性の誘導を維持するかに関する知見が得られた。よって、この結果から、上皮器官形成と抗上映の間のECMひずみとアクトミオシン張力の影響を分離する重要な設計原理が示唆された。

 

雑記

好きな時に働ける今の環境が好き、というと「そんな楽に仕事が出来るわけない」と怒られるが、融通が利くし好きだというだけでほとんど一日中働いていて楽ではないのに、なぜか暇な人みたいな扱いを受ける