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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

健康と病気のシステム-理論的な枠組み:抽象的なモデルの観点からの炎症と事前準備

Voit EO(2008.9, Mathematical Biosciences)[A systems-theoretical framework for health and disease: inflammation and preconditioning from an abstract modeling point of view.]

 

理由

参考文献シリーズ

 

概要

分子生物学における現代の進歩により、細胞や個体における生理学的状態や疾患状態を特徴づける大量のデータが得られてきた。バイオインフォマティクスはこれらのデータの体系化と採掘を促進してきたが、入手可能な情報を動的で説明的かつ予測的なモデルに融合するのはシステム生物学の仕事である。この論文では、この方向に進む。ここでは、健康と疾患を形式化するための概念的な方法を示し、炎症と 事前準備(埔里コンディショニング)の文脈においてこれを説明する。健康状態と病気状態を定義する代わりに、高次元バイオマーカー空間における単体(シンプレックス)を考える。これらの単体は生理学的拘束によって境界付けられており、年齢や異なる治療選択の効果によって変化する個別化された健康な軌跡や健康リスク特性の定量的な特徴化を可能にする。この論文では主に概念に注目するが、この提案された概念が数理的枠組みの中でどのように厳密に定式化される可能性があるかについても短く説明する。

 

印象的な図

Fig3. 健康と病気を表すシンプレックス

 

雑記

この論文もゆっくり全部読むと面白そう。ちゃんと読みたい論文が多すぎる