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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

皮質の自然免疫反応は、発作を引き起こす局所的な神経興奮性

Krista M. Rodgers;...;Daniel S. Barth(2009.6, Brain.)[The cortical innate immune response increases local neuronal excitability leading to seizures]

 

理由

免疫と興奮系の関係を調べていて見つけた

 

概要

脳のグリア細胞は、ニューロンの5倍の数存在し、てんかん発作における潜在的な関与に注目が集まっている。ミクログリアとアストロサイトは、炎症性自然免疫反応に関与し、発作を頻繁に引き起こす脳障害の監視の役割を持つ。よって、発作は、脳免疫反応によって引き起こされるという興味深い提案が出てきた。実際、最近の証拠から、てんかんの実験モデルにおける発作の閾値を下げる自然免疫反応を強く示したが、生体内での発作の開始における独立的な役割を示すという証拠はない。ここでは、皮質の自然免疫反応は、焦点的な発作を引き起こす脳の興奮性を増加させることを示す。皮質にリポポリサッカライドを使うと、Toll-like受容体4(TLR4)に結合し、場の電場電位の強さを3倍増幅し、局所的なてんかんの放電を生み出す。これらの効果は、インターロイキン1受容体アンタゴニストを事前処方することで妨げられる。結果から、自然免疫反応が急性発作にどのように関与するかが示された。これは、中枢神経系の感染や脳障害と関係する危険なシグナルのTLR4検出に応答したインターロイキン1の放出を通じてニューロンの興奮性が増加する。これらの結果から、てんかん原生における自然免疫の重要な役割が示唆され、ヒトにおける発作疾患の研究と治療における、活性化したグリアから放出される炎症メディエーターとTLR4の薬理的阻害を通じたグリアの阻害が注目された。

 

雑記

ウイスキーが好きだからウイスキーの産地に住みたい、と思うのに寒冷地ばかりで、暖かいところに住みたい、という条件と矛盾してしまう。なんでウイスキーの有名な国は寒いところばかりなんですか?