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ハマサンゴ礁の物理特性への環境の影響

Molly A. Moynihan;...; Ali Miserez(2021.3, Coral Reefs)[Environmental impact on the mechanical properties of Porites spp. corals]

 

理由

ラボSlack

 

概要

サンゴ礁の骨格構造の経済的かつ生態的重要性と将来の気候変動に対する予測される脆弱性にもかかわらず、ナノスケールでの骨格の物理特性を調べる研究は少ない。気候変動は、サンゴ礁の成長と生理を変化させると同時に、生物侵食や台風の頻度のような機械的ストレス要因を増加させると予想されるため、骨格の物理特性が環境条件に伴いどのように変化するかを理解することは重要である。さらに、材料特性は骨格の化学構成と密接に関係している一方で、炭酸塩の地球化学的組成に沿った機械的性質を調べた先行研究もない。幅広いサンゴ礁環境(タイ、シンガポール、台湾)由来のハマサンゴ核を用いて、サンゴ礁のミクロ機械特性と化学構成を関連付けた。 造礁サンゴの以前の機械測定と反対に、サンゴ礁環境間のハマサンゴ礁の硬度、剛性そしてミクロひび割れストレスにおける前例のない変動性を記述する。これはサンゴ礁の基質の構造的完全性を有意に減少させる可能性がある。塩分が少なく堆積が高いような環境由来のサンゴ礁は、より多く有機物を含み、低負荷で破壊されることから、骨の有機物が脆化を強めることが示唆される。個々のサンゴ核内で、骨の剛性に季節変動性があること、そして海表面の温度の高さと剛性の増加と密度の高さの関係を発見した。地域的に、低いSr/Caと高いMg/Caは剛性と硬度の減少に一致している。これは、アモルファスカルシウムと骨の有機物の増加によって駆動する可能性がある。シンガポールからのサンプルで測定したように、サンゴ礁が有意に脆化するならば、より速く破壊が進むことが予想される。骨の剛性の減少は、サンゴ礁の基質の質を減少させ、捕食者や穴をあけるものによる生物侵食の速度を速め、コロニーの移動を早める。この結果、構造の複雑性が広範囲で失われることになる。

 

雑記

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