これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ヒト皮膚組織培養におけるLPS誘導性の動力学的サイトカイン分泌プロファイル

Raanan Gvirtz;...;Guy Cohen(2020.3, pharmaceutics)[Kinetic Cytokine Secretion Profile of LPS-Induced Inflammation in the Human Skin Organ Culture]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

局所的な皮膚炎の異なる側面を模倣する生体外モデルはいくつか存在する。生体外ヒト皮膚組織培養(HSOC)の利用は以前から報告されてきた。しかしながら、系のサイトカイン分泌能力とその動力学の包括的な評価はまだ行われていない。目的:現在の研究の目的は、リポポリサッカライド(LPS)刺激によるヒト皮膚組織の重要なサイトカインの量と分泌パターンを調べることである。気体-液体界面で維持されたHSOCを用いた。表皮と組織の生存能力をそれぞれMTTと血清乳酸脱水素酵素(LDH)活性アッセイによって観察した。ELISAと多重アレイでサイトカイン量を調べた。HSOCsは異なる3つのLPSサブタイプの有無でHSOCを処理し、IL-6とIL-8分泌の影響を評価した。この化合物(LPS)は両方のサイトカインの分泌量を増加させた。しかしながら、その有効性と効力には違いが見られた。次に、3つの異なるドナー由来のLPS-刺激 外植片に動力学多重アッセイを行っい、刺激後0-72時間のサイトカイン分泌パターンを評価する。結果から、炎症性サイトカインIL-6, IL-8, TNFα, IL-1βはLPS刺激によって上方制御されることが解明された。抗炎症性サイトカインIL-10もLPSによって誘導されるが、ピーク時間と最大刺激値の異なる分泌パターンを示した。IL-1αとIL-15はドナー特異的な変化を示した。最後に、デキサメタゾンは5つの独立した重複でサイトカイン分泌を弱めた。このことから、薬剤スクリーニングに用いられる系の能力が支持される。集まった結果から、いくつかのサイトカインがドナー特異的な変化による分泌量の変化にも関わらず確かな炎症マーカーとして用いられる可能性があることが示された。

 

雑記

無事に論文通るといいなぁ