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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ニッケルとクロム由来の接触皮膚炎の数理モデリング

J. P. Ward;...;G. S. Evans(2019.6, Journal of Mathematical Biology)[Mathematical modelling of contact dermatitis from nickel and chromium]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

金属の抗原に晒された皮膚の応答は、刺激性とアレルギー性接触皮膚炎(ACD)を引き起こす可能性がある。この論文では、皮膚への六価クロムやニッケルのような金属イオンの吸収の数理モデルを示し、局所刺激性とTリンパ球(T細胞)調節性の免疫応答を比較する。このモデルは、これらの金属に接した6日後までの皮膚の健康、細胞内外の抗原濃度、自然免疫細胞、T細胞、サイトカインシグナリングとリンパ節活性を説明する。両方の金属の曝露の除去に関連する治癒過程は現在のモデルでは考慮していないが、曝露の初期過程の間に二次的に想定されている。最初の接触(T細胞が初期に存在しない)と二次接触(T細胞が存在する)場合について、二つのイオンへの応答を比較する目的で、皮膚深度の1次元と3次元の場合でPDEsの結果の系のシミュレーションを調べた。結果から、継続的な接触の場合、クロムイオンはより強い皮膚炎を惹起するが、ニッケルでは続けて再曝露によってACDの特徴である有毒なT細胞調節性の応答の蓄積によってより強い応答が刺激する。さらに、これらの金属の接触の表面積は、応答の速度にはほとんど影響しない一方で、感受性は皮膚の薄さと共に増加することが予想される。このモデリング方法は一般的であり、幅広い抗原由来の接触皮膚炎を説明するのに応用可能である。

 

雑記

一日に三件ミーティングあると頭ごちゃごちゃになるわ