これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

炎症の拡大の制御におけるメカニズムとポイント:数理モデル的調査

A. Bayani;...; M. R. Nelson(2020.3, Bulletin of Mathematical Biology)[Mechanisms and Points of Control in the Spread of Inflammation: A Mathematical Investigation]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

炎症に対する体の応答を制御するメカニズムを理解することは、癌や関節炎、アルツハイマー病や喘息など多くの健康状態に関与するため重要である。炎症の解決は歴史的に受動的な過程と考えられてきたが、今世紀に入ってからは、新たな治療法を求めて、構成メカニズムを積極的に操作することが重要視されるようになった。特に、アポトーシスを行う好中球、貪食を行うマクロファージそして抗炎症メディエーターの役割が注目されている。さらに、炎症メディエーターと免疫細胞の移動性によって炎症損傷が空間的にどのように拡大しうるかにも関心が高まっている。例えば、好中球の走化性の低下は、外傷や加齢に伴う慢性炎症の原因となることが示唆されている一方で、好中球の移動は、慢性閉塞性肺疾患のような病気における魅力的な治療標的である。炎症メディエーターと好中球そしてマクロファージ間の相互作用を捉える均一な現在のモデルを空間的なふるまいに拡張した。分岐解析と数値計算を通じて、空間的な不均一な結果が、対応する均一モデルにおいて双安定性から保証された炎症の解決への遷移に近いことを示す。最後に、異常な空間メカニズムが炎症の解決の失敗にどのような役割を果たすかを示し、新たな炎症治療を探索する幅広い文脈内で結果を議論する。

 

雑記

似てる研究、出てきたねぇ