これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

タンパク質脱リン酸化酵素1はRIF1作用因子として機能し、シールディン活性前にDSB切除を抑制する

Shin-Ya Isobe;...;Chikashi Obuse(2021.7, Cell Reports)[Protein phosphatase 1 acts as a RIF1 effector to suppress DSB resection prior to Shieldin action]

 

 理由

今度セミナーに来る人の論文

 

概要

DNA二本鎖切断(DSBs)は、主に相同組換え修復(HDR)経路か非相同末端再結合(NHEJ)経路で修復される。RIF1は作用因子シールディンを通じて切除を負に制御する。シールディンはMRN(MRE11-RAD50-NBS1)複合体によって張り出している3'-一本鎖DNA(ssDNA)と関連し、追加の切除やHR修復を阻害する。本研究では、シールディンではなくRIF1は損傷のすぐ後にDSB箇所でCtIPの蓄積を阻害することを示す。このことから、RIF1はシールディンとは異なる作用をもつことが示唆された。修復におけるRIF1作用因子として知られるタンパク質脱リン酸化酵素1(PP1)がRIF1依存的に損傷箇所に局在することを示す。RIF1は下流のCtIP蓄積を抑制し、MRN複合体による切除を限定する。したがって、PP1はシールディンと異なるRIF1作用因子として機能する。さらに、シールディン欠損の文脈でPP1は照射後すぐにHRを増加させる。PP1はシールディン活性前に切除を阻害し、損傷応答の初期段階で早熟なHRを予防すると結論付けた。

 

雑記

STAR★Methodってやつ、昔どこかでも見た記憶があるな