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TNFR1シグナリング動態:翻訳後修飾によるIKK活性化の3段階の時空間制御

Lauren M.Workman; HasemHabelhah(2013.8, Cellular Signalling)[TNFR1 signaling kinetics: Spatiotemporal control of three phases of IKK activation by posttranslational modification]

 

理由

自分の実験関連

 

概要

TNFαはNF-κBシグナル経路を活性化することで炎症反応において中心的な役割を果たす多面的なサイトカインである。そして、TNFαはある範囲の慢性炎症疾患の標的分子である。このことから、その根底にある分子メカニズムを理解することの治療的な重要性が強調された。TRAF2/5とcIAP1/2によるK63関連のユビキチン化は、NF-κB経路を活性化する足場として与えられると考えられたが、矛盾する結果の最近の蓄積から、NF-κB活性化におけるこれらのタンパク質の必要性が問われている。加えて、いくつかのセリン/スレオニンキナーゼはTNFα誘導性IKK活性化に関係している。しかしながら、これらのキナーゼを標的に阻害すると、一過的なIKK活性化には影響がない。IKKの初期段階やその後の段階のRIP1依存的-または非依存的な活性化や、IKKの長期段階のTRAF2リン酸化依存的活性化がこの領域で矛盾する結果を解釈する一致したモデルを提供する。驚くべきことに、TNFα誘導性の炎症反応はNF-κB経路によって排他的に制御されるのではなく、NF-κBとその他の文脈依存的な経路間の制御クロストークを受ける。よって、これらの時空間的に協調されたシグナリングカニズムをさらに解明することは、NF-κB介入のための新しい分子標的と治療戦略を与える可能性がある。

 

雑記

授業TAしたら先生がアイスおごってくれた