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改変ワクシニアアンカラワクチンの皮内注射に対する免疫応答の血液、皮膚、リンパ節における分子細胞ダイナミクス

Pierre Rosenbaum;...;Frédéric Martinon(2018.4, Front Immunol.)[Molecular and Cellular Dynamics in the Skin, the Lymph Nodes, and the Blood of the Immune Response to Intradermal Injection of Modified Vaccinia Ankara Vaccine]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

新しいワクチン設計方法は、初期の全身性変化や持続的かつ指向的な保護反応の開始を担当する注射箇所で起こる変化をよく理解することで大きく促進されるだろう。非人類霊長類の生きた弱毒性ワクチンモデルとして改変ワクシニアウイルスアンカラの皮内投与に従って起こる最初期の感染と宿主反応現象の詳細な特徴化を行った。生体内イメージング、組織学、フローサイトメトリー、サイトカイン定量、そして共発現ネットワークにようなシステム生物学由来の道具を用いるトランスクリプトーム解析から得たデータを統合した解析から、強い初期の局所免疫反応と24時間でピークを迎える全身性免疫反応が見られた。これは、その後ワクチンに対する宿主反応の開始中の獲得反応によって徐々に置き換えられる。GM-CSF, IL-1β, MIP1α, MIP1β,そしてTNFαの局所的な産生と関連する局所事前反応中に、顆粒球、マクロファージ、単球様細胞が大量に動員される。さらに、炎症性単球に関与する持続的な段階に続く、急速かつ一過的な顆粒球の動員とIL-6とIL-1RAの放出が観察された。この全身性炎症は、IL-6やTNF経路の上方制御と急性段階の反応シグナリングのような分子特徴によって確かめられる。このような包括的な方法は、生きた弱毒性ワクチンモデルにおけるワクチン誘導性の免疫反応の時空間的な組織化の理解を向上させ、合理的なワクチン開発に貢献する。

 

雑記

Ib実況見てたら美術館行きたくなってきた