陽イオン性抗菌ペプチドLL-37が樹状細胞分化と樹状細胞誘導性T細胞局在化を調整する
Davidson;...;Speert(2004.1, J. Immunol.)[The cationic antimicrobial peptide LL-37 modulates dendritic cell differentiation and dendritic cell-induced T cell polarization.]
理由
参考文献シリーズ
概要
樹状細胞(DC)は適切に局在化した病原体に対するTh細胞応答を組織化するうえで重要な役割を果たす。DCは、系統や銀の関与、DCが発生、成熟する環境に影響される表現型や機能の大きな可塑性を示す。本研究では、炎症領域で大量に発見されるヒト陽イオンペプチドLL-37を、自然免疫と獲得免疫を繋ぐようなDC分化の潜在的な調節者として同定した。LL-37由来のDCは有意に上方調節された細胞内取込み作用を示し、食作用受容体発現と機能を調節し、共刺激分子の発現を上方調節し、Th-1誘導性サイトカインの分泌を増加させ、生体外におけるTh1応答を促進した。LL-37はDCによるT細胞局在化を操作するための新たな治療候補になりうる。
雑記
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