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インターロイキン(IL)-6タイプのサイトカインシグナリングとその制御の原理

Peter C Heinrich;...;Fred Schaper(2003.8, Biochem J.)[Principles of interleukin (IL)-6-type cytokine signalling and its regulation]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

インターロイキン-6タイプのサイトカインIL-6、IL-11、LIF(白血病抑制因子)、OSM(オンコスタチンM)、毛様体神経栄養因子、カルジオトロフィン1そしてカルジオトロフィン様サイトカインは、損傷や感染に対する急性期反応の制御に関与するメディエーターの重要なファミリーである。炎症や免疫反応におけるそれらの機能以外にも、これらのサイトカインは、造血、肺や神経の再生、胚発生そして生殖にも重要な役割を果たす。IL-6タイプのサイトカインシグナリングの制御を失わせると、いくつかの疾患の発症や維持に寄与する。この疾患の中には、関節リウマチ、炎症性腸疾患、骨粗鬆症多発性硬化症や多様な種の癌(例えば、多発性骨髄腫や前立腺がん)が含まれる。IL-6タイプのサイトカインは、シグナル伝達物質gp(グリコプロテイン)130やLIF受容体そしてOSM受容体を介してそれらの活性を実行し、JAK/STAT(ヤヌスキナーゼ/転写のシグナル伝達物質と活性因子)とMAPK(分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ)カスケードを活性化する。この総説では、IL-6タイプのサイトカインシグナル伝達の分子メカニズムの理解における最近の進歩に注目する。さらに、チロシン脱リン酸化酵素と、SOCS(サイトカインシグナリング抑制因子)フィードバック阻害剤や、PIAS(活性化STATのタンパク阻害剤)タンパク質によって調整されるJAK/STATシグナリング経路の終了と修飾を強調する。さらに、他のシグナリングカスケードとJAK/STAT経路とのクロストークも議論する。

 

印象的な図

Figure 8 IL-6タイプのサイトカインシグナリングにおける負の制御メカニズム

 

雑記

がんばれがんばれ、自分