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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

IL-1αは遺伝毒性ストレスシグナリングを無菌炎症や自然免疫と結びつけるDNAダメージセンサーである。

Idan Cohen;..;Robert Schneider (2015.10, Sci. Rep.)[IL-1α is a DNA damage sensor linking genotoxic stress signaling to sterile inflammation and innate immunity.]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

環境シグナルはクロマチンの変化に翻訳され、これが遺伝子発現を変化させる。ここでは、細胞がサイトカインのインターロイキン-1α(IL-1α)を通じて核から周囲の組織へ戻るようにクロマチン損傷のシグナルを伝えることができることを報告する。よって、IL-1αが細胞の壊死によって受動的に放出されるときに起こる危険シグナルとしての役割に加えて、IL-1αはDNA損傷を直接的に感知し、細胞の完全性を失うことなく遺伝毒性ストレスのシグナルとして働く。ここでは、DNA損傷箇所でのサイトカインの局在化と後続する分泌を示す。興味深いことに、DNA損傷感知後の核-細胞質基質間の輸送は、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)とIL-1αアセチル化によって制御される。この新しく発見されたメカニズムの生理的意義を示すため、IL-1αノックアウトマウスを用いた。この実験から、UV皮膚照射やDNA損傷後のIL-1αシグナリングは、効果的な組織修復や創傷治癒に貢献する生体内の殺菌性炎症カスケードのきっかけとして重要であることが示された。

 

雑記

骨伝導イヤホン、マスクして眼鏡した長髪の人間には全然不便で笑った