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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

炎症促進と炎症抑制シグナルの動的なバランスが疾患を制御し、病状を制限する

Joseph M. Cicchese;...;Denise E. Kirschner(2018.9, Immunol Rev.)[Dynamic balance of pro- and anti-inflammatory signals controls disease and limits pathology]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

病原体に対する免疫反応は複雑であり、多くの疾患、特に持続的な病原体の感染症で十分に理解されていない。感染を長期的に制御できる一方で、過剰な組織損傷を引き起こす過度な炎症応答も防ぐようなメカニズムのよって、免疫系は炎症促進性と炎症抑制性細胞とシグナルのバランスをとる。このバランスは動的であり、免疫系は宿主と病原体両方の刺激に応答し、継続的なフィードバックを通じて複数のスケール間で定常状態を維持する。このバランスを時間的に調整するシグナル、細胞、サイトカイン、そして他の免疫応答をを同定することは、従来の研究戦略を用いては困難である。従来のシステム由来のデータに基づく計算機モデリング研究は、このバランスが免疫にどのように貢献するかを同定できる。ここでは、実験研究と数理/計算機研究の両方から、持続的な感染やその他の感染のシナリオ中に動く動的なバランス概念を支持する証拠を与える。主に、現在の世界の感染症の死因につながる結核に注目し、他の感染症の証拠も与える。動的にバランスが取れた免疫応答をより理解することで、薬剤と宿主直接的な治療の両方が可能になる治療戦略の形成が進む可能性がある。

 

印象的な図

Fig1.炎症促進性と炎症抑制性の免疫反応のダイナミクスが、多様な軌道に沿った疾患の進行を操縦する。

 

雑記

窓から部屋に吹き込んでくる風が熱波なんだが