これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ベンリスタを含むアルギン酸ナトリウムゲルと、その皮膚細胞成長の促進と炎症の抑制における選択的な機能

Xujia Wang;...;Jingan Li(2020.5, ACS Omega)[Benlysta-Loaded Sodium Alginate Hydrogel and Its Selective Functions in Promoting Skin Cell Growth and Inhibiting Inflammation]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

ベンリスタは全身性エリテマトーデスの治療のために2019年アメリカ食品医薬局(FDA)に承認された新薬である。本研究では、従来のアルギン酸ナトリウム (SA) ハイドロゲルにベンリスタを混ぜ込み、創傷被覆材や皮下注射薬としての薬剤を含んだハイドロゲルの潜在的な応用性を調査した。生染色や固定染色画像とCCK-8の結果から、ベンリスタを含むハイドロゲルは、ヒト表皮細胞(HaCaT)、線維芽細胞(L929)、そして上皮細胞の成長を促進できる一方で、炎症性細胞(マクロファージ)の集積を阻害することが示された。さらに、ハイドロゲルの分解と薬剤の放出は遅くかつ制御可能であり、薬剤を含むゲル化時間は、必要に応じてアルギン酸ナトリウムの割合を増やすことで調整できる。したがって、他の疾患によって引き起こされうる皮膚損傷の治療における可能な応用として、時間依存的に薬剤を含むハイドロゲルを作成した。

 

雑記

HaCaTを使った実験系の論文の参考。