これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

炎症の普遍モデル

Meagan C. Herald(2009.10)[General Model of Inflammation]

 

理由

論文を書くにあたって、Method部分の参考のために

 

概要

免疫システムの機能障害はバクテリアの増殖と慢性炎症を引き起こす。膿胞性繊維症や慢性的閉塞性肺疾患では空位感染によって気道の炎症が起こる。

この論文ではマクロファージ、炎症性・抗炎症性サイトカイン、バクテリアの相互作用を表すため非線形常微分方程式の系を提案する。

炎症性サイトカインの産生とサイトカインに対するマクロファージの敏感さを支配するパラメーターを少し変えただけでモデルのふるまいは大きく変化した。

免疫系が正常に機能していれば、非攻撃性の抗原は慢性炎症を引き起こさないが炎症性サイトカインのポジティブフィードバックの障害のある病気ではバクテリア感染が解決した後でも慢性炎症が起こる。

さらに、マクロファージが炎症性サイトカインに対してより敏感であれば、バクテリアによって起こる小さな摂動であっても慢性炎症が起こってしまう。

この論文では非攻撃的なバクテリアが慢性炎症を起こしうることを見つけ、なぜ抗炎症性サイトカイン治療がこの炎症の寛解に効果的でないのかを提案する。

 

雑記

これから学祭をみにいきます

 

追記(2020.06.10)

これを書いた当時はpertubationを「通気口」とか訳していた。修正し、成長の確認と自戒を込めてここに記す