これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

レオパードゼブラフィッシュのスポットパターンはコネキシン41.8遺伝子の変異によって起こる

Watanabe, Masakatsu; ... ;Okada, Norihiro(2006.9)[Spot pattern of leopard Danio is caused by mutation in the zebrafish connexin41.8 gene]

 

理由

クラカケチョウチョウウオの縞々が気になったので、改めて近藤先生の論文を読もうと思ったシリーズ1

 

概要

縞々の代わりにスポット状の皮膚パターンを持つことで知られているゼブラフィッシュ変異体のレオパードは色素パターン研究のモデルである。レオパードに見られるスポット変異と同様に、縞形成のメカニズムを理解するため、この表現型を担う遺伝子の同定を目指した。局所クローニングにより、哺乳類のコネキシン40遺伝子のオーソログである遺伝子を同定した。leo(t1),leo(tq270)そしてleo(tw28)のような異なるleopard対立遺伝子は異なる皮膚パターンを示す。この論文では、leot1の対立遺伝子の変異はナンセンス変異であっても、leotq270とleotw28対立遺伝子はそれぞれi202FとIS1Fのミスセンス変異を含むことを示す。コネキシンのヘミチャネルのパッチクランプ実験により、leotq270対立遺伝子へI202Fを導入するとコネキシン41.8のチャネル機能が失われた。これらの結果より、この遺伝子への変異が多様なレオパードパターンを導くといえる。

 

印象的な図

Fig1. レオパードパターンとその遺伝子変異

 

雑記

これは遺伝学的な論文で、シミュレーションはなし。