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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

クラミジア・トラコマチス感染の再感染しやすさにおける制御プログラムの予期せぬ影響

Brunham, RC;...;Rekart, ML(2005.11)[The unexpected impact of a Chlamydia trachomatis infection control program on susceptibility to reinfection]

 

理由

免疫分野の数理モデルの被引用数6位

 

概要

背景:イギリス、コロンビア、カナダにクラミジア・トラコマチス感染を調節するプログラムを導入した後、罹患率は10万人に1991年の216件から1997年には104件に激減した。1998年まで率が増加し、罹患数は今や干渉前の記録を上回っている。

方法:クラミジア病の復活の原因を調べるために、Cox比例ハザード生存解析を用いて区画数理モデルを作成した。

結果:Cox比例ハザード生存解析によって、C. trachomatis の再感染リスクは1989年より毎年4.6%増加しており、特に若者の間で高く、男性より女性の方がリスクが高かった。C. trachomatis 伝播の区画数理モデルによって、平均感染期間の短縮に基づく制御戦略は、初期の減少において、感染流行の再発を伴う流行を示し、観察された流行を再現した。

結論:初期の例の判別と治療に基づいたC. trachomatis 感染の制御プログラムは感染しやすい集団における免疫を妨害すると予測され、性的ネットワークを変えるような戦略がなければ、集団レベルでの感染拡大を止めるためにワクチンが必要であるだろう。

 

印象的な図

Figure2. 再感染の伝播図

 

雑記

セミナーの準備と仕事ばかりしていたら文章をまとめる力が失われて、雑記に書くことも思いつかなくなった。