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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

葉脈パターンの多様性の起源

Fujita, Hironori;Mochizuki, Atsushi(2006.10)[The origin of the diversity of leaf venation pattern]

 

理由

セミナーで昆虫の翅脈の話を聞いたら葉脈が気になってきたので

 

概要

植物の葉脈パターンは驚くほど多様で種特異的である。しかしながら、そのパタン形成とパタン多様性の元になるメカニズムは不明瞭なままである。この論文では、植物ホルモン、オーキシンとその排出キャリア間の正のフィードバック制御に基づいた数理モデルを構築した。この系はほとんど均一な状態から自己組織化によってオーキシンの流れを作成できる。この結果は"polar auxin transport."と呼ばれる実験的によく知られた現象を説明する。モデルは葉発生の空間制御と類似した状況、つまり、葉の拡大とオーキシン溜まりのある状況下での空間制御を持つ多様な葉脈パターンを再現できる。最終脈パターンは葉の形と葉の拡大の影響を直接受ける。これらの結果によって、オーキシンとその排出キャリア 間の正のフィードバック制御が葉脈パターン形成における中心的な原動力である。植物種における葉脈パターンお多様性はおそらく葉の形と葉の拡大パターンの違いによるものである。

 

印象的な図

Fig5. 葉脈パターンのパラメータ依存性

 

雑記

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